・運転中のナビがわりにスマホをダッシュボードに固定
・ロードバイクのハンドルにスマホをセットしてサイクリング
・原付・バイクにスマホホルダーを取り付けてツーリング
こうした使い方はとても便利ですが、
修理店ではこんな相談も増えてきています👇
「車やバイクに固定してから、カメラのピントが合わなくなった」
「写真がブレたようにしか撮れない」
「落としてないのに、レンズ周りからカチャカチャ音がする」
実はこれ、落下ではなく“振動”が原因の故障である場合があります。
この記事では、
- 振動でどんな故障が起きるのか
- 特に影響を受けやすい部品
- 壊れにくくするための使い方のコツ
を、修理店目線で解説していきます。
目次
振動で本当にスマホは壊れるの?
結論から言うと、
「絶対壊れる」わけではありませんが、「リスクは確実に上がります」。
スマホ内部には、
- カメラの手ぶれ補正機構(OIS)
- 各種センサー
- 基板上の細かな電子部品
など、繊細なパーツが多数搭載されています。
走行中の細かい振動が長時間続くと、
これらのパーツに“じわじわ”と負担がかかり、
カメラのピント不良やセンサー異常として症状が出ることがあります。
特に、
- 路面状況が悪い道路
- 段差の多い道
- 長時間のツーリング・ドライブ
では、振動の累積が無視できなくなりやすいです。
特に多いトラブル:カメラ故障のメカニズム
修理現場で実際に多いのが、
「カメラのピントが合わない」「常にブレたような映像になる」
というトラブルです。
最近のスマホカメラには、
「光学手ぶれ補正(OIS)」と呼ばれる機構が搭載されていることが多く、
レンズやセンサーを細かく動かして手ぶれを吸収しています。
この動くレンズ・センサー部分に、長時間の振動が伝わることで、
- 手ぶれ補正ユニットがずれる
- 内部の小さなパーツが摩耗・破損する
といった不具合が発生しやすくなります。
🔎ポイント:
- 「落としていないのにカメラだけおかしい」という場合、
車載・自転車ホルダー使用歴が影響しているケースも珍しくありません。
車・自転車・バイクでのリスクの違い
🚗車の場合
- 室内にサスペンションがある分、振動は比較的マイルド
- ただし、ダッシュボードやエアコン吹き出し口付近は細かな揺れが続く
- 長時間ドライブ・営業車での常時ナビ利用などで、じわじわ負担
🚲自転車の場合
- タイヤと路面の距離が近く、段差や凹凸の影響を受けやすい
- 特に前輪近くのハンドルマウントは振動がダイレクトに伝わりがち
🏍バイク・原付の場合
- エンジン振動+路面振動のダブルパンチ
- 排気量が大きい車種ほどエンジン振動が強い傾向
- スマホホルダー利用でカメラ故障が出た、という報告も多いジャンル
📌総じて、
バイク・自転車 > 車
の順で、振動によるリスクは高くなります。
故障リスクを減らすための対策4選
完全にゼロにすることは難しいですが、
使い方を工夫することでリスクを大きく減らすことができます。
① 振動吸収タイプのホルダーを選ぶ
クッション材やショックアブソーバー機構が付いたホルダーを使用すると、
直撃する振動をかなり軽減できます。
② カメラレンズが直接固定部に当たらないようにする
締め付け部分やホルダーの爪が、
カメラレンズ付近を押さえつけない形状のものを選びましょう。
③ 長時間の連続使用を避ける
・毎日の長距離通勤
・長時間ツーリング
などでは、こまめにホルダーから外して休ませるのも一つの方法です。
④ 高速走行や悪路ではスマホを外す
- 高速道路走行
- 未舗装路・凸凹道
など、明らかに振動が強いシーンでは、
スマホをホルダーから外す選択肢も検討しましょう。
こんな症状が出たら要注意(チェックポイント)
ホルダー使用後や、使用を続けている方は、
以下の症状がないかチェックしてみてください👇
- カメラアプリを開くと、画面が細かく揺れて見える
- ピントがなかなか合わない/常にボケている
- レンズ付近から「カチャカチャ」と異音がする
- 普通に使っていてもカメラアプリが強制終了する
これらは、カメラユニット内部の不具合サインであることが多く、
放置しても自然に直ることはほとんどありません。
修理・相談するタイミングとポイント
もし上記のような症状が出ている場合、
早めに修理店での診断を受けることをおすすめします。
🛠修理店でできること
- カメラユニットの動作チェック
- 外傷の有無・レンズ周りの診断
- 必要に応じてカメラパーツ交換
- 振動以外の原因(基板・ソフト不具合)の切り分け
豊橋市のスマホ修理店なら、
データを残したままカメラ交換・診断ができる店舗も多く、
「写真が撮れない」「仕事で困る」といった急ぎのケースにも対応しやすいです。
💡相談時に伝えておくと良いこと
- 車載・自転車・バイクホルダーの使用有無
- 使用期間と頻度
- 不具合が出始めたタイミング
これらを伝えることで、原因の特定がスムーズになり、
最適な修理方法や今後の使い方のアドバイスも受けやすくなります。
まとめ:便利さと“いたわり”のバランスが大事
車載ホルダーや自転車ホルダーは、
・ナビとして使いやすい
・地図確認で安全性が上がる
・サイクリング・ツーリングの記録が残せる
など、多くのメリットがあります。
一方で、
「長時間の振動」がカメラユニットや内部部品への負担になるのも事実です。
✅ポイントおさらい
- 振動でスマホが壊れるリスクは“ゼロではない”
- 特にカメラの手ぶれ補正部品が傷みやすい
- 自転車・バイクでの使用は注意度アップ
- 振動吸収ホルダー・使用時間の工夫でリスクを軽減
- 異音・ピント不良・ブレ映像が出たら早めに修理相談
「便利だから使う」ではなく、
“壊れない使い方”を意識してスマホを守ることが大切です。
カメラ不具合やスマホの違和感を感じたら、
お気軽に当店へご相談下さい!
早めの点検が、買い替えよりも安く済むことも多いですよ。
まちスマ イオン豊橋南店
📍所在地:愛知県豊橋市野依町落合1-12 イオン豊橋南店1階
📞お問い合わせ:080-3496-2979
🕒営業時間:10:00〜21:00(年中無休)
元大手携帯キャリアショップに約5年間勤務し、店舗運営に携わる。
その後、iPhone修理業界に転身し、約10年にわたりスマホ修理事業を経営。自身で修理を手がけた経験も豊富で、これまでに累計2万台以上の端末修理を実施してきた。
「自称・日本一iCloudに詳しい男」として、データ保護やバックアップに関する深い知識を持つ。
また、経営者としてだけでなく、スマホ修理技術者のトレーナーとしても活躍し、これまでに100名以上の技術者の育成に携わってきた。
現在は、「日本全国の【想い出を継なぐ】」というビジョンのもと、「【修理で愛着を守る】」をミッションとして日々活動中。
お客様の大切なデータや端末を守る修理サービスの提供を通じ、技術だけでなく心のこもったサービスを追求している。