「どうせみんなやってるし、大丈夫でしょ」
「充電しながら使うのも当たり前」
そんな感覚で、
- 布団の中でスマホを握りしめたまま寝てしまう
- 枕元で延長コードをタコ足配線
- 充電ケーブルも古いまま使い続ける
という方は少なくありません。
ほとんどの場合は“何も起こらず”朝を迎えますが、
ごく一部とはいえ 発熱・焦げ・最悪の場合は火災につながる事故例も存在します。
また、そこまでいかなくても、
- 熱がこもってバッテリーの劣化が早まる
- ケーブルや端子に負担がかかり、接触不良や発火リスクが増える
といった 「じわじわ系のダメージ」 は確実に蓄積していきます。
この記事では、
「やめなきゃ…とは思ってるけど、ついそのままにしてしまう」
そんな方に向けて、現実的にできる“安全寄りの習慣づくり” を提案していきます。
目次
なぜ「寝落ち充電」「布団の中充電」は危ないと言われるのか
ポイントはとてもシンプルです。
「充電で熱が出る × 布団は熱がこもる × 可燃物の近く」
この組み合わせが危険だからです。
🔥スマホは“充電中に必ず熱を持つ”
これらが動くことで、どうしても熱が発生します。
特に、
- 高出力の急速充電
- バッテリーが劣化している端末
- 充電しながらのゲーム・動画視聴
では、発熱量が大きくなりがちです。
🛏 布団・枕・クッションは「熱が逃げない&燃えやすい」
布団の中や枕の下は、
- 通気性が悪く、熱がこもりやすい
- 綿・ウレタンなど、燃えやすい素材が近い
という状態。
「熱が出る電子機器を、熱が逃げない・燃えやすい環境で長時間放置」
これが、寝落ち充電が危険と言われる一番の理由です。
バッテリーとスマホ本体に起こりやすいダメージ
布団の中での充電を続けると、
スマホ・バッテリーにとっても良くありません。
🧨バッテリー劣化が加速
バッテリーは、
に弱い部品です。
寝落ち充電+布団の中は、
という、バッテリーにとってかなり過酷な環境。
結果として、
- バッテリーの寿命が短くなる
- 充電の持ちがどんどん悪くなる
- 劣化が進みすぎると、膨張や発熱リスクが高まる
などの影響が出やすくなります。
📱本体内部の基板・パーツへの負担
ことで、
- はんだクラック(基板の微細な割れ)
- 部品の劣化・不調
といったトラブルの原因にもなります。
ケーブル・充電器まわりで起こりがちなトラブル
布団の中充電では、
ケーブルや充電器側のリスクも見逃せません。
⚠ 断線・接触不良+発熱
- 枕元でスマホを握ったまま寝返り
- ケーブルを引っ張った状態で持ち上げる
- ベッドの柵・布団にケーブルが挟まる
こうした状態が続くと、
を引き起こしやすくなります。
接触不良のまま無理に通電されると、
局所的な発熱・最悪の場合は焦げや発火につながる可能性もあります。
⚡ 安価な充電器・ケーブルのリスク
- メーカー不明の極端に安い充電器
- PSEマークのないモバイルバッテリー
- 端子や根本がぐらついている古いケーブル
こういったアイテムを、
で使い続けるのは、リスクが重なった状態と言えます。
今日からできる「安全な充電環境」の作り方
「いきなり布団での充電をゼロにするのは難しい…」
という方に向けて、現実的に取り入れやすい対策をまとめます。
✅1. まずは「布団の中」からは出す
- スマホを布団の上・中・枕の下に置かない
- ベッドサイドの棚・床など、空気の通る場所で充電する
「布団の中から、布団の外へ」
この小さな一歩だけでも、熱こもりと可燃物密着のリスクを大きく下げられます。
✅2. 枕元に“充電ステーション”を作る
- ベッド横に小さな台・サイドテーブルを用意
- 延長コードやタコ足配線は最低限に
- ケーブルに負担がかからないよう、長さに余裕を持たせる
「スマホは寝るときここに置く」という位置を決めると、
無意識に布団の中へ持ち込むクセも減ります。
✅3. 充電しながらの“長時間使用”を減らす
- 寝る前に動画やSNSを見るなら、“充電せずに”使う
- バッテリーが少なければ、先に充電→ある程度たまってから使用の流れにする
充電中に高負荷(ゲーム・動画)をかけると、
端末温度が一気に上がり、劣化と発熱リスクが増します。
✅4. ケーブルと充電器は「ちゃんとした物」を使う
- メーカー純正品・信頼できる有名メーカー製を選ぶ
- 被膜が割れている・端子がぐらつくケーブルは即交換
- 充電器はPSEマークのあるものを選ぶ
「なんとなく不安な見た目」のケーブル・アダプタを布団の近くで使うのは避けるのが安心です。
✅5. タイマー付きコンセント・スマートプラグも選択肢
- 「寝る前に差して、2〜3時間後に自動で電源OFF」にする
- いつも完全に寝落ちしてしまうタイプの方には特に有効
※ただし、タイマーがあるからといって布団の中充電をして良いわけではなく、
あくまで 「長時間挿しっぱなしを減らす補助」 として考えましょう。
こんな症状があれば要注意!危険サインチェックリスト
寝落ち充電・布団の中充電を続けてきた方で、
次のような症状がある場合は注意が必要です。
🔎スマホ側のサイン
- 充電中に本体がかなり熱くなる
- 何もしていないのに、充電中はいつも高温
- バッテリーの減りが異常に早い
- 本体がわずかに膨らんでいる・画面が浮いてきた気がする
🔎ケーブル・充電器側のサイン
- ケーブルの根元が裂けている・線が見えている
- 端子部分が熱い・溶けたように変形している
- コンセントやタップが焦げたような色になっている
- 挿しているときに「ジジッ」と小さな音がする
1つでも心当たりがあれば、
そのまま使い続けるのは危険です。
豊橋市のスマホ修理店に相談した方がいいケース
次のような状況なら、
一度、スマホ修理店で状態を見てもらうことをおすすめします。
- 寝落ち充電の習慣があり、最近バッテリーの持ちが極端に悪くなった
- 充電中の発熱が不安・熱くて触りたくないことがある
- 本体が膨らんできたように見える
- 充電ケーブルの角度を変えないと充電できない
豊橋市の修理店なら、
- バッテリー診断(交換が必要なレベルかどうか)
- 充電口(ドックコネクタ)の接触不良チェック
- 端末内部の状態チェック(膨張・焼け跡など)
といった点検が可能です。
📍「寝落ち充電がクセなんですけど、大丈夫でしょうか?」
といった相談ベースでもOKな店舗が多いので、
少しでも不安があれば一度見てもらうと安心です。
まとめ:100%やめられなくても、「少しでも安全側に寄せる」ことが大切
寝落ち充電・布団の中充電が危険と言われるのは、
「熱がこもる」「可燃物が近い」「バッテリーやケーブルに負担がかかる」
という条件が重なりやすいからです。
✅覚えておきたいポイント
- スマホは充電中に必ず熱を持つ
- 布団の中や枕の下は、熱が逃げず燃えやすい環境
- 高温状態が続くと、バッテリー劣化・膨張リスクが上がる
- 断線しかけのケーブルや怪しい充電器は、特に寝具近くでは使わない
- 「布団の中では充電しない」「枕元に専用の置き場所を作る」だけでも安全性はアップ
いきなり完璧にやめるのが難しくても、
「ちょっとだけ安全に寄せる工夫」 を積み重ねるだけでリスクは確実に減らせます。
もし、
- 充電中の熱さが気になっている
- 寝落ち充電をずっと続けていて心配
- バッテリーの減りがここ最近急に早くなった
という場合は、
当店にご相談下さい!
“いつもの充電習慣”を少し見直すだけで、
スマホの寿命も、あなた自身の安全も、ぐっと守りやすくなります。
元大手携帯キャリアショップに約5年間勤務し、店舗運営に携わる。
その後、iPhone修理業界に転身し、約10年にわたりスマホ修理事業を経営。自身で修理を手がけた経験も豊富で、これまでに累計2万台以上の端末修理を実施してきた。
「自称・日本一iCloudに詳しい男」として、データ保護やバックアップに関する深い知識を持つ。
また、経営者としてだけでなく、スマホ修理技術者のトレーナーとしても活躍し、これまでに100名以上の技術者の育成に携わってきた。
現在は、「日本全国の【想い出を継なぐ】」というビジョンのもと、「【修理で愛着を守る】」をミッションとして日々活動中。
お客様の大切なデータや端末を守る修理サービスの提供を通じ、技術だけでなく心のこもったサービスを追求している。