スマホを水に落としてしまった瞬間、
「あ、終わった…😱」
「もうダメかも…」
多くの方がパニックになりますが、実はここでの “最初の3分の行動” が、スマホが復活するかどうかを大きく左右します。
水没は、画面割れやバッテリー劣化よりも はるかに復旧難易度が高い故障。
そのため、正しい知識を持っていないと、助けられるスマホすら助けられなくなってしまいます。
今回のコラムでは
水没した瞬間にやるべきことは、この 3つをひとまとめにした“初動セット” です。
この行動が速ければ速いほど、スマホの生存率は大きく上がります。
通電したままだと内部でショートが起き、基板が焼けてしまう危険性があります。
画面がついていても、ついていなくても 絶対に再起動しないこと。
内部に水を押し込まないよう、タオルで優しく表面だけ拭いてください。
※振る・ドライヤーで乾かす・息を吹きかけるのは逆効果です。
カード端子は水に弱く、腐食するとデータが失われる可能性があります。
スマホ本体が壊れても、カードだけでも救えることがあります。
💡 この「電源オフ → 拭く → SIM/SD取り出し」の流れは、
水没時の “三種の神器” のような必須セット です。
まずはこの3つを確実に行うことで、復旧率は大幅に高まります。
最近のスマホのほとんどは防水性能がありますが、
それを「防水だから水没しない」と誤解されている方が非常に多いです。
実は、防水スマホでも水没するケースは修理店では珍しくありません。
その理由は以下の通り👇
スマホ内部には防水ゴム（パッキン）や防水テープが貼られていますが…
これらによって1年もすれば機能はどんどん低下 します。
新品時の性能を3年保っているスマホはほぼありません。
ポケットの圧力、落下、カバンの圧迫など、
日常の些細な力でスマホは簡単に歪みます。
数ミクロンの歪みで防水ラインに隙間ができ、
そこから水が侵入します。
例えば…
これらは スマホの防水仕様の範囲外。
とくに蒸気は防水シールをすり抜けて内部に入り込みます。
多くの人がやってしまうのが、
とりあえず乾かせばいいでしょ？
という誤判断。
しかし自然乾燥には以下の問題があります👇
基板は多層構造で、ICチップは極小の隙間に密集して配置されています。
水は毛細管現象で入り込み、一度入ったら外へ出てきません。
水没トラブルは「濡れた瞬間から腐食が始まる」と言われています。
自然乾燥は、
スマホが静かに壊れていく時間
でもあるのです。
外側が乾いているからといって、
中身まで乾いたと思うのは大きな誤解。
ほとんどのケースで、
外見が乾いても内部は湿り続けています。
水没修理は時間との戦いです。
修理店では以下の作業が可能👇
これらは家庭では絶対にできません。
📌 早ければ早いほど復旧率は高くなる
📌 時間が経つほどデータ消失のリスクが上がる
とくにデータが必要な方は、
「様子見」は絶対にNGです。
水没トラブルは突然起きるため、
正しい行動を知っているかどうかが復旧率を大きく左右します。
スマホは生活に欠かせない存在だからこそ、
いざという時のために 「正しい知識」 を持っておきましょう📱🌟
大門 ２丁目10-10
営業時間：10:00〜20:00
対応：iPhone／iPad／Android／Switch／PS4・PS5 ほか
元大手携帯キャリアショップに約5年間勤務し、店舗運営に携わる。
その後、iPhone修理業界に転身し、約10年にわたりスマホ修理事業を経営。自身で修理を手がけた経験も豊富で、これまでに累計2万台以上の端末修理を実施してきた。
「自称・日本一iCloudに詳しい男」として、データ保護やバックアップに関する深い知識を持つ。
また、経営者としてだけでなく、スマホ修理技術者のトレーナーとしても活躍し、これまでに100名以上の技術者の育成に携わってきた。
現在は、「日本全国の【想い出を継なぐ】」というビジョンのもと、「【修理で愛着を守る】」をミッションとして日々活動中。
お客様の大切なデータや端末を守る修理サービスの提供を通じ、技術だけでなく心のこもったサービスを追求している。
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