【はじめに】iPhoneが熱くなるのは「故障の前兆」かも?
誰もが日常的に使っているiPhone。
でも、「使っていたら本体が熱くなってきた…」という経験、一度はありますよね?
実は、iPhoneが熱くなるのにははっきりとした理由があり、それを放置すると、
・バッテリーの劣化
・アプリの動作不良
・最悪の場合、本体の故障
につながる恐れがあります。
今回は、iPhoneが熱くなる原因と対処法、そして絶対に避けるべきNG行動を詳しくご紹介します。
目次
iPhoneが熱くなる主な5つの原因
1. アプリの使いすぎ(CPUへの負荷)
iPhoneは内部に「CPU」と呼ばれる頭脳のようなパーツを持っており、多くのアプリを同時に使用するとCPUに大きな負担がかかります。
・ゲーム・動画視聴・SNSの同時利用
・長時間の通話中に他のアプリを使用
これらが重なると、iPhoneが発熱するのは自然な現象です。
2. バックグラウンドでアプリが動いている
知らないうちに複数のアプリが起動したままになっていませんか?
アプリを閉じたつもりでも、バックグラウンドで動いているとCPUが休まらず、常に熱を持つ原因になります。
3. 充電中の使用
バッテリーが発熱しているところに追い打ちをかけるようにアプリ操作をすると、
急激にiPhoneが高温状態になります。
特にゲームや動画アプリの使用中は要注意。
4. iPhoneストレージの圧迫
保存容量がパンパンになると、データの処理効率が下がり、iPhoneが余計な力を使う状態に。
結果として、本体が熱くなる原因になります。
5. 暑い環境での使用
・夏の屋外
・直射日光の下
・車内での使用
など、外気温が高い場所では、iPhone自体が自然と熱を持ってしまうので注意が必要です。
iPhoneが熱くなったときの正しい対処法5選
1. 使用を一時停止する(休ませる)
最も簡単かつ効果的な対処法は、iPhoneの操作をやめることです。
使わなければ熱も自然に下がります。
・熱いと感じたら10〜15分程度放置
・涼しい場所に置く(直射日光を避けて)
2. 不要なアプリはすべて閉じる
ホームボタンを2回タップ(または下から上にスワイプ)し、使っていないアプリを終了しましょう。
負荷を減らすことで発熱を防げます。
3. 充電しながらの使用をやめる
・「充電中は使わない」を基本に
・高速充電中は特に熱がこもりやすいため注意
充電と使用を同時に行うのはiPhoneにとって非常に負担が大きい行為です。
4. ストレージの空き容量を確保する
容量がギリギリの状態では、iPhoneが常に処理に追われてしまいます。
対策
・不要なアプリ・写真・動画を削除
・「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で使用状況を確認
5. 分厚いスマホケースを一時的に外す
iPhoneが熱くなるとき、放熱しにくいケースを使っていると熱がこもります。
暑い時期は薄型ケースやケースなしでの使用も検討しましょう。
iPhoneが熱くなったときにやってはいけないNG行動
1. 氷や保冷剤で急激に冷やす
一見効果的に見えるこの方法、実は非常に危険です。
・急冷すると内部に結露(水滴)が発生
・結露がショートの原因となり、本体が故障
「自然に冷めるのを待つ」が最も安全です。
2. エアコンの吹き出し口に直接当てる
こちらも結露が発生しやすく、内部パーツに悪影響を及ぼすリスクがあります。
iPhoneがすぐ熱くなるときは「バッテリー劣化」の可能性も
アプリも開いていない、ストレージも余裕がある、充電中でもない…
それでもすぐに熱くなるなら、バッテリーの寿命が来ている可能性があります。
・iPhoneのバッテリーは通常2〜3年が寿命
・Appleの「バッテリーの状態」から確認可能(80%以下なら交換目安)
買い替えやバッテリー交換を検討しましょう。
【予防策】iPhoneを熱くしないための工夫
①使用中は充電を避ける
特にゲーム中や動画を見ているときはやめましょう。
②アプリの整理
使わないアプリは削除しましょう。
③ストレージ管理
空き容量は10%~20%は最低開けてください。
容量の空きが少ない場合、動作が固まるます。最悪の場合、起動しなくなりデータを取り出すことができなくなります。
④環境管理
熱い場所や直射日光を避ける。
⑤ケース選び
分厚いケースは熱がこもりやすいです。
通気性のあるケースを使いましょう。
【まとめ】iPhoneの発熱には「原因」がある!正しく対処して長持ちさせよう
iPhoneが熱くなる原因を正しく理解し、適切な対処を行えば、iPhoneの寿命を大きく延ばすことができます。
間違った冷却法や負荷のかけすぎは故障のもと。
今回紹介した方法を、ぜひ日常で意識してみてください。
元大手携帯キャリアショップに約5年間勤務し、店舗運営に携わる。
その後、iPhone修理業界に転身し、約10年にわたりスマホ修理事業を経営。自身で修理を手がけた経験も豊富で、これまでに累計2万台以上の端末修理を実施してきた。
「自称・日本一iCloudに詳しい男」として、データ保護やバックアップに関する深い知識を持つ。
また、経営者としてだけでなく、スマホ修理技術者のトレーナーとしても活躍し、これまでに100名以上の技術者の育成に携わってきた。
現在は、「日本全国の【想い出を継なぐ】」というビジョンのもと、「【修理で愛着を守る】」をミッションとして日々活動中。
お客様の大切なデータや端末を守る修理サービスの提供を通じ、技術だけでなく心のこもったサービスを追求している。